kintone devCamp 2019 ― IoT ハンズオン
SORACOM Funk で kintone と連携する
ボタンからのデータを SORACOM のデータ転送支援サービス SORACOM Funk を用いて kintone と連携します。
SORACOM Funk とは?
SORACOM Funk は 7/2 に発表された新サービスです。
これまでデバイスから AWS Lambda を始めとした FaaS (Function as a Service) との連携は、API Gateway のようなコンポーネントを必要としていました。
SORACOM Funk は中間コンポーネントを省略し、直接 FaaS を起動できるようにするサービスです。
ハンズオンのゴール
作業 1: SIM グループを作成する
解説: これまで利用してきた SIM グループとは異なる SIM グループを設定します。
SORACOM ユーザーコンソール の [SIM 管理] を開きます。続いて、SORACOM LTE-M Button の SIM にチェックマークを付けます。その後、[操作] ボタンから [所属グループ変更] を選択します。
所属グループを選択するためのダイアログが表示されたら、[新しい所属グループ] ドロップダウンから [新しいグループを作成…] を選択します。
以下のようなグループ作成ダイアログが表示されます。グループの名称を入力して [グループ作成] ボタンをクリックします。 今回は funk
というグループ名で作成します。
[グループ作成] ボタンを押すと元の [SIM の所属グループ変更] ダイアログに戻ります。
[新しい所属グループ] ドロップボックスが、今作成した button
グループになっていることを確認し [グループ変更] ボタンを押します。
以下のように SIM(Button) のグループ列に funk
と表示されていれば本作業は完了です。
作業 2: SIM グループの設定を行う
解説: 作成した SIM グループに対して SORACOM Funk の設定を行います。
SIM 管理画面の SIM(Button) のグループ列に表示されている funk
をクリックします。
SIM グループ設定画面内の [SORACOM Air for Cellular 設定] グループの下方にある [バイナリパーサ設定] のスイッチを “ON” に設定し、 [フォーマット] に @button
と入力した後、 [保存] をクリックします。
同じ SIM グループ設定画面内の [SORACOM Funk 設定] グループの中にあるスイッチを “ON” に設定した後、以下のように入力します。
項目 | 値 |
---|---|
サービス | AWS Lambda |
送信データ形式 | JSON |
認証情報 | 《認証情報を新規作成する…》 → 最終的には aws-lambda-iam となる |
関数の ARN | 《運営から入手: aws-lambda-arn 》 |
認証情報の登録は以下のように入力します。
項目 | 値 |
---|---|
認証情報 ID | aws-lambda-iam |
概要 | 《空白》 |
AWS Access Key ID | 《運営から入手: aws-access-key-id 》 |
AWS Secret Access Key | 《運営から入手: aws-secret-access-key 》 |
以上で本作業は完了です。
作業 3: 動作確認
解説: SORACOM Funk から先のシステムは準備済みであるため、SORACOM Funk の設定のみで完了です。
kintone アプリを表示します。
- URL: 《運営から入手:
kintone-app-url
》 - ID: 《運営から入手:
kintone-app-userid
》 - Password: 《運営から入手:
kintone-app-password
》
ボタンを押します。kintone アプリで以下のように押した情報が表示されれば成功です。
この kintone アプリはボタンのクリックに応じて、今日のハンズオンの感想を入れられるようになっています。是非とも入力してみてください。
- シングル = 良かった
- ダブル = ふつう
- ロング = いまいち
あとかたづけ
あとかたづけは特にありません。
トラブルシューティング
- LED が赤色になってしまう;
- SORACOM Funk 設定を見直してください。
[EoT]