kintone devCamp 2019 ― IoT ハンズオン
ボタンからのデータを SORACOM Harvest Data に蓄積・収集する
まずはボタンからのデータを、SORACOM のデータ蓄積・収集サービス “SORACOM Harvest Data” に格納してみましょう。
外部サービス連携前のデバイス側の動作確認に役立ちます。
ハンズオンのゴール
作業 1: SIM グループを作成する
解説: SORACOM の様々なサービスは “SIM グループ” に対して設定を行い、その設定が有効なグループに SIM (回線や Button) を所属させることで機能を有効にします。ここでは SORACOM LTE-M Button 用のグループを作成し、そのグループにSORACOM LTE-M Button を登録します。
SORACOM ユーザーコンソール の [SIM 管理] を開きます。続いて、SORACOM LTE-M Button の SIM にチェックマークを付けます。その後、[操作] ボタンから [所属グループ変更] を選択します。
所属グループを選択するためのダイアログが表示されたら、[新しい所属グループ] ドロップダウンから [新しいグループを作成…] を選択します。
以下のようなグループ作成ダイアログが表示されます。グループの名称を入力して [グループ作成] ボタンをクリックします。 今回は button
というグループ名で作成します。
[グループ作成] ボタンを押すと元の [SIM の所属グループ変更] ダイアログに戻ります。
[新しい所属グループ] ドロップボックスが、今作成した button
グループになっていることを確認し [グループ変更] ボタンを押します。
以下のように SIM(Button) のグループ列に button
と表示されていれば本作業は完了です。
作業 2: SIM グループの設定を行う
解説: 作成した SIM グループに対して SORACOM Harvest Dataの設定を行います。
SIM 管理画面の SIM(Button) のグループ列に表示されている button
をクリックします。
SIM グループ設定画面内の [SORACOM Air for Cellular 設定] グループの下方にある [バイナリパーサ設定] のスイッチを “ON” に設定し、 [フォーマット] に @button
と入力した後、 [保存] をクリックします。
同じ SIM グループ設定画面内の [SORACOM Harvest 設定] グループの中にあるスイッチを “ON” に設定した後、 [保存] をクリックします。
その後表示されるダイアログは [OK] をクリックします。
以上で本作業は完了です。
作業 3: 動作確認
解説: 以上の作業で SORACOM LTE-M Button が押された時のデータを SORACOM Harvest Data で可視化できるようになったので動作を確認します。
[SIM 管理] を開きます。続いて、SORACOM LTE-M Button の SIM にチェックマークを付け、 [操作] > [データを確認] をクリックします。
グラフ表示を [集合棒グラフ] に切り替え、 [自動更新] を “ON” にした後、 SORACOM LTE-M Button を押してください。
Button の LED が緑色に点灯し、SORACOM の設定が成功していれば下記の通りデータが表示されます。
※ Button は押されてから通信完了(LED が緑)になるまで 8~12秒ほどかかります。連打はしないでください。
うまくいかない場合は、テキストの見直し、もしくは トラブルシューティング をご覧ください。
また、通信に失敗した場合は LED が赤色となります。その際は LED が消灯してから再度押してみてください。
あとかたづけ
あとかたづけは特にありません。
トラブルシューティング
- “データ確認” で、データが表示されない場合;
- ボタン(SIM)に SIM グループに所属できているか確認してください。
- “データ確認” で、 のようにデータが読めない状態の場合;
- [SORACOM Air for Cellular 設定] の [バイナリパーサ設定] が “ON” になっており、かつ、フォーマットに
@button
が設定されているか確認してください。
- [SORACOM Air for Cellular 設定] の [バイナリパーサ設定] が “ON” になっており、かつ、フォーマットに
[EoT]